ゲームが世界を救う

思考

こんにちは、斉藤です。

今日は、現在問題解決のリソースとして注目されている「ゲーミフィケーション」についてお伝えしたいと思う。

「ゲーミフィケーション」とは、これまでゲーム開発で培ってきたゲームが持つプレイヤーを熱中させるためのノウハウを、ゲーム以外の現実的な課題や領域に適用させようという試みである。

あなたはゲームにハマった経験はあるだろうか?

私はファミコンが流行った1990年代に青年期を過ごしたので、寝食を忘れてゲームに夢中になった経験がある。

もしゲームに取り組むようなモチベーションで現実の課題解決に取り組めるのであれば、プロセス自体を楽しむことができ、かつ能動的に取り組むことができるのではないかと思う。

ゲームとして、現実的な課題に取り組むことの倫理的な話は賛否あると思う。

ただ、ひとまずそれは横においておき、私たちがゲームになぜはまってしまうのか?という、メカニズムについて話を進めたいと思う。

今回は「ゲーミフィケーション」で、よく用いられている3つの要素をご紹介したい。

3つの要素とは、下記の3つ。

1:課題
2:報酬
3:交流

まず、「課題」について。

ゲームでは「クエスト」や「ミッション」と言われている「取り組むべき課題」のこと。

課題に挑戦し、クリアすることで得られる「達成感」を最大化することを目的としている。

課題を設定するうえで重要なポイントは「飽きさせないこと」。

私たちは簡単すぎることや、難しすぎるとこには夢中になることが出来ないと言われている。

そのため、課題は行う人にとって

「少しのチャレンジはあるがクリアできるもの」

である必要がある。

ゲームが進行するに連れて、徐々に難しくなっていくような工夫が必要である。

ゲームバランスが良いゲームとは、この難易度設定が上手なゲームと言える。

課題の難易度設定は、ゲーミフィケーションにおいて重要な要素だ。

次に、「報酬」について。

これは、課題をクリアすることで得られる“ご褒美”のこと。

ある行動をとって報酬が得られれば、その行動をとることが多くなるわけだが、報酬によって行動が「強化」される。

これは比較的あやふやな理論の多い心理学でも、これはかなり確かなことと言える。

この報酬はメリットがわかりやすいものはもちろんクリアしたことを認める勲章やただの数値であっても、私たちは報酬の喜びを感じることができる。

メリットが明確なものであれば、より好ましい。

この点、具体的なメリットのないものでも報酬となり得るし、 報酬の魅力も様々な様相を呈している。

確かに、現実ではある行動に対して、常に報酬が発生するということは稀だ。

しかし、ゲーム内では、報酬の発生は行動と簡単に結びつけられるし、その価値についてもコントロールが容易だ。

また、現実的には報酬を無限に発生させることは困難だが、ゲーム内では限りなく無限に報酬を発生させることができる。

そこで、行動と報酬のバランスを調整して、行動を起こすことに喜びを感じられるようにすることが重要な要素になる。

そして、最後は「交流」について。

私たちは実生活において他者との関わりの中で生きている。

他者との交流は、刺激の連続だと言える。

他者と交流するという要素を取り入れることで、ゲーム内では共同体が生まれ、これは一人で行うよりも複雑な価値を与えることが出来る。

その中に優劣は発生するが、あくまで「ゲーム」であり現実ではないので、深く劣等感を感じたり、生命が危機にされることは基本的には無い。

だから、それほど痛みを感じることはないと言える。

嫌になったらリセットできるというのも利点だ。

小さなリスクに対して、他者と繋がる快感や、自己重要感(優越感)などは得ることができる。

そのため、報酬や行動が可視化され、周囲に対してアピールする場があることや、他者に対して貢献することができるなどの仕組みがあるとなお良いと言える。

いかがだろうか?

この分野のリーダーとして有名なジェイン・マクゴニガルというゲームデザイナーがいる。

彼女が世界銀行と開発した「Evoke」というARGといわれる代替え現実ゲームを通じて、ゲーマーがアフリカで図書館を作るといった活動にまで成長させたとの記事がニュースになった。

ゲームを楽しむように現実をクリエイトするというのは、生きることが苦しいものだという認識に立っていると中々受け入れがたいものがあるかもしれない。

しかし、物事に真剣に取り組むことは必要でも、深刻に取り組む必要はないのではないだろうか?

楽しむことで現状を良くできるのなら、それは、とても理想的なことだと思う。

あなたの生活で、このようなゲーム的要素が使われているところはあるだろうか?

また、こうした要素を入れることで楽しめることがあるだろうか?

ゲーミフィケーションを使って、ご自身の課題に取り組んでみるのも良い知れない。

[参考]
幸せな未来は「ゲーム」が創る/ジェイン・マクゴニカル
http://www.bpmail.jp/eam/lk/bp01/2589/46m2/

ありがとうございました。

斉藤 拓

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